渡部陽一 組曲 遠くへ行ってみたいんだ 歌詞

Father's Voice

渡部陽一 Father's Voice專輯

7.組曲 遠くへ行ってみたいんだ

作詞:覚和歌子・谷川俊太郎
作曲:青柳誠

1、あい

あい 口で言うのはかんたんだ
愛 文字で書くのもむずかしくない

あい 気持ちはだれでも知っている
愛 悲しいくらい好きになること

あい いつでもそばにいたいこと
愛 いつまでも生きていてほしいと願うこと

あい それは愛ということばじゃない
愛 それは気持ちだけでもない

あい はるかな過去を忘れないこと
愛 見えない未来を信じること

あい くりかえしくりかえし考えること
愛 いのちをかけて生きること


2、春に

この気もちはなんだろう
目に見えないエネルギーの流れが
大地からあしのうらを伝わって
ぼくの腹へ胸へそうしてのどへ
声にならないさけびとなってこみあげる
この気もちはなんだろう
枝の先のふくらんだ新芽が心をつつく
よろこびだ しかしかなしみでもある
いらだちだ しかしやすらぎがある
あこがれだ そしていかりがかくれている
心のダムにせきとめられ
よどみが渦まきせめぎあい
いまあふれようとする
この気もちはなんだろう
あの空のあの青に手をひたしたい
まだ会ったことのないすべての人と
会ってみたい話してみたい
あしたとあさってが一度に来るといい
ぼくはもどかしい
地平線のかなたへと歩きつづけたい
そのくせこの草の上でじっとしていたい
大声でだれかを呼びたい
そのくせひとりで黙っていたい
この気もちはなんだろう


3、遠く

遠くへいってみたいんだ
ジープに乗って行けるような
地平線より もっと先
虹のアーチの奥の奥

遠くへいってみたいんだ
ここにからだを立たせたまんま
ことばとこころで とどくかぎりの
ロケットが飛ぶ まだその向こう

しんとひとりに なってみる
さみしさだって ともだちにする
宇宙の青いマントをはおって
空気の深くに とけていく

遠くへいってみたいんだ
まだだれひとり 行きついてない
けれどどこより なつかしいところ
ほんとうが ぼくを待ってるところ